その一瞬をハッピーにしていこう

2021/2/3

今日はコーチに借りた本の中から、

当たり前だけどすごく考えさせられる一文を紹介するね。

 

認知症の人たちは、一瞬一瞬、記憶をともなわないそのとき限りの経験を

繰り返しながら生きている。

だがこの記憶のなさを理由に、介護施設などでは、認知症の人たちをぞんざいに

扱う介護士があとを絶たない。「どっちみち覚えていないから」というのが、

彼らが自分の行為を正当化するときの言い分だ。

だが、覚えていないからといって、認知症の人たちがぞんざいに扱われていい

理由にはならない。なぜなら記憶には残らなくても、その瞬間は、

認知症の人たちも確実に経験しているからだ。

「体験している私」はその時点で起きていることをきちんと感じとっている。

記憶に残らないからといって、その経験に価値がないことにはならないのだ。

 

介護士としてやっている限り、これって当たり前のことだと思う。

でもぞんざいとまではいかなくても、

ついつい口調が強くなったりすることなどがあるのではないか。

記憶には残らなくても、私たちが発した言葉、私たちがしているケアは、

認知症の人たちはその瞬間に体験しているのだ。

認知症の人たちが覚えられていないことは確かだが、

覚えられないから何でもして良いわけではない。

私たちが発する言葉にも本当に気をつけなければいけない。

そのとき限りの経験が、一瞬一瞬が、

その人にとってハッピーなものになるように、

そういう想いを持って接していこう。