ありのままを受け入れる

2021/12/29

精神科病棟、見たことありますか?

私はこの仕事を始めて、病院等とも連携を取るようになり、

初めて精神科病棟を目にした時、

あまりの光景に絶句した。

ありとあらゆるドアは開け閉めする度に施錠され、

看護師さんの腰には何十個といわんばかりの鍵がぶら下がっている。

部屋にも種類があり、

独房のような部屋にトイレ、

完全に光に閉ざされた部屋に地べたに敷かれたぺちゃんこの布団。

もちろんシーツも何もない。

ベッドの端に吊るされた拘束用ベルト。

それはそれは本当に目を覆いたくなるような光景だ。

私たちにくる話は、

そういったところに入院されその後の行き場のない、

受け入れ先のない方の紹介だ。

今まで精神科に入院されていた方や通院されている方を

たくさん受け入れてきた。

症状が改善される方もいればそうでない方もいる。

その方に対して、

どんなケアがその人にとって良いのか、

どんな対応をしたら良いのか、

いつも試行錯誤でやってみては失敗し、

また違う方法を考える、

その繰り返しである。

私たちが出来る最大限のことをやるというのもとても大事だが、

もっと大事なことは、

どんな姿であれど「ありのままの姿」を受け入れること。

どれだけ暴言暴力があろうと、

興奮されようと、

不穏であろうと、

それがその方の今のありのままの姿なのだ。

それを私たちが受け入れられなくてその方に何が出来よう?

病院では治療も必要になってくるから、

制限があったり抑制されることもある。

でも私たちはそういった方をありのままの姿で過ごせる

場所や環境を創りケアしていく。

それが私たちのやることである。

よく「大変な仕事ですね。」って言われるけれど、

どんな仕事であれみんな大変だと思うし、

この仕事が特別大変なわけではない。

ただ私は、

どんな姿であれどありのままの姿でみんながハッピーに過ごせる場所を

つくりたい。

そういう想いでこの仕事に誇りを持ってやっている。